DEC Alpha

Alpha
開発者 DEC
ビット数 64ビット
発表 1992年
デザイン RISC
タイプ レジスタ-レジスタ
エンコード 固定
エンディアン バイエンディアン
拡張 バイト/ワード拡張 (BWX)、平方根と浮動小数点数変換拡張 (FIX)、カウント拡張 (CIX)、マルチメディア拡張 (MVI)
オープン Yes[1]
レジスタ
汎用 32本
浮動小数点 32本
DEC Alpha AXP 21064 のダイ
DEC Alpha AXP 21064 のパッケージ
Alpha AXP 21064 のダイを埋め込んだ名刺
Compaq Alpha 21264C
Alphaを複数のチップで実装した初期のマルチチップモジュール

DEC Alphaは、Alpha AXPとしても知られ、ディジタル・イクイップメント・コーポレーション (DEC) の64ビットRISC命令セットアーキテクチャ (ISA) であり、32ビットVAX CISC ISA とその実装を置換すべく設計された。AlphaはDECがマイクロプロセッサとして実装し生産した。Alphaマイクロプロセッサは特にDECのワークステーションサーバに使用され、ミッドレンジ以上のあらゆるコンピュータで採用された。サードパーティもAlphaを使ったシステムを製造しており、PCのフォームファクタマザーボードなども作られた。

オペレーティングシステム (OS) としてはDEC版UNIX (Tru64 UNIX) やVMSをサポートした。後に、Linux (Debian GNU/Linux, Gentoo Linux, Red Hat Linux) や一部のBSD (NetBSD, OpenBSD, FreeBSD) のようなオープンソースのOSもAlpha上で動作するようになった。マイクロソフトWindows NT 4.0 SP6までAlphaをサポートしたが、Windows 2000 RC2を最後にサポートは打ち切られた。

1998年、DECがコンパックに買収されると、Alphaアーキテクチャもコンパックのものとなった。コンパックはインテルの顧客でもあり、予定されていたHP/インテルのItaniumアーキテクチャを採用するためAlphaを徐々にフェーズアウトさせることにし、Alpha関連の知的財産権を2001年にインテルに売却し、実質的に製品として見切りをつけた。2002年HPがコンパックを買収し、2004年まで既存製品の開発を継続し、既存顧客向けに2006年10月までAlphaベースのシステムの販売継続を約束した(その後2007年4月に延長)[2]

  1. ^ Bolotoff, Paul V. (2005年4月14日). “Alpha: The History in Facts and Comments”. Alasir. 2012年5月16日閲覧。
  2. ^ Alpha RetainTrust products”. HP. 2012年5月16日閲覧。

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